オランダ南東に位置し、ベルギー・ドイツに隣接する街マーストリヒト(Maastricht)。
歴史を感じる建物が建ち並ぶなか、ファッション性の高いショップも軒を連ねるなど「今」と「昔」がうまく溶け合った不思議な街です。
その美しい景観は、オランダ人も「おすすめの観光地」として太鼓判を押すほど。


かくいう私も、初めて訪れたときからこの街のトリコになりました。
写真を撮りすぎてピックアップするのが難しかったので、「前編」ではマーストリヒト駅から観光の中心部まで、順を追ってご紹介します!



マーストリヒトはどんな街?アクセスは?

オランダの街並みといえば、白い縁の窓の家々やキュートなレンガづくりの建物、デザイン性の高い近代建築などを思い浮かべる人も多いかと思います。

ですがここ、マーストリヒトでは”いわゆるオランダ”とは異なる風景が見られるのも特徴です。
オランダ最古と言われている教会や橋など、歴史的に価値のある建造物も豊富。

街自体も、オランダでもっとも古い街と言われています。
そのためか、街全体からもどこか落ち着いた雰囲気が感じられます。

街を東西に分けるように「マース川」が流れています

首都アムステルダムからはICで約2時間半かかってしまうので、限られた旅程のなかで訪れるのは、なかなかハードルが高いと言えば高いのですが…

せっかくオランダを訪れたのなら、この美しい街の景色を見てほしい!と思います!

マーストリヒトはフランス料理の影響を受けたお店も多く、美食の街としても知られています

先述の通り、マーストリヒトはドイツやベルギーに隣接しています。
オランダとベルギーをくっつけて旅行される方も多いと思うので、ベルギー→オランダ、もしくはオランダ→ベルギーの旅路の途中に立ち寄ってもいいかもしれません!

私自身も一度列車で、

ブリュッセル(ベルギー)

マーストリヒト(オランダ)

アムステルダム(オランダ)


という具合にベルギーとオランダを1日で横断したことがあります。 かなり欲張りプラン。笑

こんな感じにベルギーからオランダを横断しました

これはそのとき実際にブリュッセル→マーストリヒトで使用した電車です。
Luik(リエージュのことです)で乗り換えがありましたが、1時間40分ほどで到着しています。
ベルギーからの方が近い!


美しい街並を抜けて観光の中心部へ

マーストリヒト駅から観光の中心部へのアクセスは良好。
着いてしまえばこっちのものです!

写真に中央に写る道をまっすぐ行けばたどり着けるので、(私のような)方向音痴の人も安心です。

マーストリヒト駅から続く道をまっすぐ行きます。美しい街並みに興奮して、この時点でシャッターを切りまくり!

駅から続く道をてくてく進みます。

整備された石畳で歩きやすい!

この道には美しい建物やおしゃれなお店も多く、ついついカメラを構えてしまいます。

おしゃれなレストランやカフェもたくさん
レストランのテラス席に、かわいいガーベラを見つけました

道も広く、さほど混雑しているわけでもないので写真も撮りやすいのがうれしいところ。
どこを切り取っても絵になる街並みが続きます。

洗練されたショップがたくさんあるので、脇見に寄り道と忙しい!


聖セルファース橋を渡って旧市街を見に行こう

駅から5、6分ほど歩くと「聖セルファース橋」に差し掛かります。
本来なら上記の時間で辿りつくのですが、私はバシャバシャ写真を撮っていたので、30分以上かかりました。笑

写真左に写るのが聖セルファース橋。オランダ最古の橋のひとつです

ここから橋を渡るのですが…
橋の途中に踊り場のような場所があります。

橋は部分的に可動式になっています。高さのある船が来た時には一時的に通行止になるようです


そこでぜひ一度振り返ってみてください!

振り返ると、こんな景色が!

真っ白な建物が並ぶ美しい景色を見ることができます。
この日はお天気が良く、白い建物の壁と、空の青のコントラストがきれい!

進行方向にも、うっとりするような景色が広がります。

さすがオランダ。船もたくさん見られます

橋を渡ると、少しずつ人が増え始めました。

お店やレストランがさらに増え、どんどん賑やかになります。
コスメやアパレル系のショップもたくさんありました。

個人的に興味深かったのが、桜の香りの化粧品がたくさん販売されていたことです。
(フレーバー名も「SAKURA」!)
テスターで試してみましたが、なかなかいい香りでした。

橋を渡った先も、お店やカフェが広がっています

ちなみに、このあと泊まったホテルに置かれていたアメニティのシャンプー名は「WABISABI」でした(一瞬わさびかと思った)。
首都アムステルダムではおにぎり屋さんもちょくちょく見かけられ、「THE 日本」的な文化を好いてくれているんだなぁと感じました(わびさびがTHE 日本かは「?」ですが)。

話を戻しまして、聖セルファース橋を渡って少し歩くと、旧市街が広がります。

「聖ヤンス教会」(左)と「聖セルファース教会」(右)。聖セルファース教会はオランダでもっとも古いと言われている教会のひとつ

橋から方角を変えず西へ向かって進むと「フライトホフ広場」にたどり着きます。
この広場からは、赤い塔が目印の「聖ヤンス教会」や、マーストリヒト最初の大司祭聖セルファースを祀る「聖セルファース教会」が一望できます!

またまたかわいいお花を見つけました。写真奥に写るのが聖ヤンス教会。その手前がフライトホフ広場です

聖ヤンス教会の赤い塔は、街のいたるところから垣間見ることができます◎
お花の後ろに写り込んでいるのが見えますか?

フライトホフ広場を後にしたら、今度は北東の方角へ進みます。
すると、わずか5分ほどでマルクト広場に到着!

広場の中央には、17世紀に建てられた市庁舎がそびえ立ちます。

マルクト広場では、毎週木・金曜日には青空市が開かれるようです。
この日は何も開催されておらず、がらんとしていました。残念!

広場周辺には飲食店もたくさんあり、賑わいを見せていました。
私はこの日は予定があったので、食事はとらずに街を去ります…。

でもフリッツで腹ごしらえはしました

フライトホフ広場とマルクト広場の道中には、イギリスの新聞で“世界の美しい本屋”のひとつに選ばれた「ドミニカーネン」があります。
長くなりそうなので、こちらについては後ほど「後編」でご紹介します!

北側からの景色も美しくておすすめです!

帰りは聖セルファース橋の北側にあるウィルヘルミナ橋から駅へ向かいました。
こちらからの景色もきれい。聖セルファース橋をしっかり捉えることができますね。

日が沈み始めたのと、マーストリヒトの街を後にするさみしさから、なんだかセンチメンタルな気分に…。

後編へ続く)

↓「後編」はこちら!
【オランダ】マーストリヒトの”世界一美しい本屋”ドミニカーネンは必見(後編)





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