芸術や音楽の街として知られるオーストリアの首都ウィーン。
数世紀にわたって大帝国を築いた、ハプスブルク王朝ゆかりの史跡も有名です。
それ以外にも、観光に訪れた際に見逃せないものがウィーンの「カフェ文化」。
実は、ウィーンのカフェ文化は日本の「和食」同様、ユネスコ無形文化遺産に登録されているんです!
きらびやかなシャンデリアにエレガントな内装。センスの良い調度品に囲まれながら、一杯のコーヒーを手に、カフェで一日を過ごす……現在ではさまざまなスタイルのお店があるものの、カフェでは優雅に時を過ごすのがウィーン流のスタイル。
そんなウィーンで1873年に創業したのが「Cafe Landtmann(カフェ ラントマン)」。以来、その伝統は140年以上続いています。
そして同店を忠実に再現したお店が、なんと東京青山にあります(しかも海外第1号店なんだとか)!
東京にいながらも、美しい空間のなかで伝統的なウィーン料理を楽しめるとして、今人気を集めています!
本場ウィーンの料理の数々に大興奮!
私が訪れたのは取材帰りの平日。
12:30ごろに伺ったのですが、店外には少しばかり待ちができていました。
ですがお店は広いようで、ほどなくして中へ通されました。
おじいさん・おばあさんものお客さんもたくさんいらっしゃり、落ち着いた雰囲気の店内。
店員さんも丁寧で、この瞬間、食べる前であるにもかかわらず「ラントマン、好き」となっていました。笑
オーダーしたのがこちら!
「本日のシェフのおすすめ」!
この日は「サーモンのタルタル」でした。
ウィーンを代表する料理「シュニッツェル(ウィーン風カツレツ)」をいただきたかったところですが、まわりを見渡すとなかなかボリュームがありそう…。
食べきれずに残している方もいらっしゃったので、今回はこちらをチョイスしました!
(取材後だったのでスーツを着用していました。スーツをはち切れさせるわけにはいかない)
ですがですが、このサーモンのタルタル!
フライの衣にも味がついていてめちゃくちゃ美味しい…!
しかもこの衣、日本で一般的に使用されているパン粉より粒子が細かそう。
そのためか、サクッと軽い食感でとっても香ばしいんです。
付け合わせのタルタルソースや、ザワークラウトとの相性も抜群!
ザワークラウトを単体でいただくと結構酸っぱいのですが、サーモンと合わせていただくとあら不思議。
酸味が中和されるだけでなく、お口のなかをさっぱりさせてくれるのでフライも全然くどくならないんです。
メイン料理の前にサーブされたサラダとパンも美味しかったです。
ランチセットでは「サラダ」もしくは「スープ」のどちらかを選べるのですが、周囲を見るとスープを選んでいる人が多いようでした。
たまたま隣の席に座っていたおじいさんが、ラントマン通のようで。
お連れさんとの会話を(盗み)聞いていると、ラントマン最高のランチセットの組み合わせは
「シュニッツェル(ウィーン風カツレツ)+本日のスープ+赤いケーキ」
なんだそう。
なるほど、私はすべて外してしまったわけですね!(それでもすごく美味しかったのですが)
オーストリアのスイーツも楽しめる
それにしても”赤いケーキ”ってなんだろう??
おじいさん一行に運ばれてきたものを見るとこちらのようです。
その名も「ラントマントルテ」!
おじいさんおすすめのラントマンメニューをひとつでも味わってみたくて、思わずテイクアウトしてしまいました。笑
こちらのケーキ、シナモンがきいていて美味!
ほろほろとした食感のケーキに甘酸っぱいソースがコーティングされていて、パクパク食べてしまいました。
このざっくりした味わい、ヨーロッパ滞在を思い出させてくれます…。
(食感だけの話をすると、キャロットケーキに近しいかもしれません)
せっかくなのでウィーン名物の「ザッハトルテ」もテイクアウトしました。
甘すぎず、だけと砂糖とチョコレートでコーティングされたケーキがウィーンっぽくていい!
一部のメニューはお持ち帰りもできます!
そして、あまりにもサーモンのタルタルが美味しかったので、そのほかの料理メニューもテイクアウトしてみました!(結局食べ過ぎ)
フライ系はお持ち帰りできないようですが、煮込みやスープなどはテイクアウトできるようです◎
「リンドグーラッシュ(ウィーン風牛肉の煮込み)」はほろりとほどけるくらいに煮込まれた牛肉に、ハーブの風味が感じられる一品!
こちらもカツレツに続き、店内で注文している人が多かった印象です。
「ウィーン風じゃがいものスープ」はほっこりやさしい甘みのじゃがいもをベースに、酸味をきかせた不思議なスープ。
でもこの組み合わせが意外と美味しくて、こちらもペロリと平らげました。
絶対に再訪したいお店でした。
次回はウィーン名物のカツレツをいただきたいな!
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