4月1日といえば、エイプリル・フールを思い浮かべますよね。
フランスではエイプリル・フールをポワソン・ダブリル(Poisson d’Avril)と呼んでいます。

今回は、フランスでのポワソン・ダブリルの過ごし方や、その日に食されるスイーツについてご紹介します!
Contents
ポワソン・ダブリルの過ごし方は?
ポワソン=魚、タブリル=4月を意味します。
ポワソン・ダブリルの名前の由来は「諸説」といえないほどのたくさんの説がありまして、
・この時期に釣れる魚(サバ)は、カモメに狙われないよう海の色と同じ青色をまとって、カモメを騙した
・4月にたくさん釣られてしまうサバの様子を、たやすく騙される人に例えた
・16世紀、国王シャルル9世が1年の始まりを4月1日から1月1日に変えた。新年に贈り物を交わす習わしがあった人々は、4月1日には”見せかけ”の贈り物を交換する習慣を生み出した
などなど……。

そんなフランスのポワソン・ダブリル。
4月1日当日は、フランスのパティスリーには魚をかたどったパイやチョコレートがたくさん並べられます。
人々は、親しい人に魚の形をしたお菓子を贈ったり、各々でスイーツを食べたりしてその日を過ごします。

そして子どもたちは、紙でつくったちいさな魚をこっそり学校へ持って行き、先生や友達の背中に貼り付け(!)、くすくす笑って楽しむのだとか。
いたずらが許されてしまうのは、なんだかエイプリルフールと似ていますね。

そしてそんな日に食べられるのが、魚をかたどったパイ「ポワソン・ダブリル」(名称もおんなじなんです!)というわけです。
日本でポワソン・ダブリルスイーツが食べられるお店は?
【シャンドワゾー(Chant d’Oiseau)】
日本ではまだまだ馴染みがないポワソン・ダブリル。
取り扱っているパティスリーも少ない印象です。

我が家はシャンドワゾーさんでポワソン・ダブリルを入手!
2022年度の販売期間は4月1日(金)〜4月3日(日)まででした。

シャンドワゾーさんのポワソン・ダブリルは、サクサクのパイ生地にジューシーなイチゴがたっぷりトッピングされていました。

断面図。
こんがりと焼き上げられたパイ生地の上に、生地と一緒にベイクドされたピスタチオクリーム、さらにその上には生ピスタチオクリームが絞られています。

バターたっぷりのパイと、こっくりしたピスタチオクリームを口いっぱいに含んでも、みずみずしいイチゴが後味をさやわかにしてくれます。
恐ろしいほどに「ペロリ」と食べれてしまうポワソン・ダブリルでした…。

そして、シャンドワゾーさんのピスタチオクリームは甘さとピスタチオの香りのバランスがとても良くて、中毒性のある危険な存在です。笑
ポワソン・ダブリル以外にも、2種類のピスタチオクリームが合わさった『サントノーレ・ピスターシュ』もおすすめです!
〉シャンドワゾー公式サイト
【ダロワイヨ(DALLOYAU)】
東京を中心に、関東にたくさんのお店を構えるダロワイヨ(DALLOYAU)。
本店はパリにあります。

こちらでは、もっと手軽に食べられる『サブレポワソン』を購入できます!

中にはお魚の形をしたサブレが6枚。

贈り物はもちろん、自分で食べるのにもちょうど良い大きさですね。

か、可愛い・・・!!!

並べてみると、なんだか泳いでいるように見えます・・・!
甘いバターが香る、軽い食感のサブレでした。

目の部分はチョコレートでできていました。
ダロワイヨの店舗によっては、ポワソンの形をしたチョコレートケーキの取り扱いもあるようです。

ポワソン・ダブレルは、新年のお菓子「ガレット・デ・ロワ」に比べると、つくっているお店や販売期間も短いので、ご自宅で手作りをして楽しんでいる方が多い印象です。
ですが今後、定着が進んでいくと販売期間や取り扱いパティスリーが増えるかもしれませんね!
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