桜の開花が近づくと、「期間限定」のPOPとともにパティスリーに並ぶ数々の桜スイーツたち。
淡いピンク色をまとったスイーツたちは、ひと口食べるたびに甘い花の香りを漂わせ、春の訪れを実感せずにはいられません。
私は毎年この季節を楽しみにしています。
シーズン中にパティスリーをにぎわすケーキは、桜の花びらが入ったものや、クリームにほんのり風味を効かせたものなどバラエティもゆたか。
それ以外にも、スタバのフラペチーノや、ゴディバのショコリキサーなどこの季節は限定商品が目白押しで、胃袋がとにかく忙しい!
今回は、今年食した桜スイーツのお気に入りをご紹介します。
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【東京】フレデリック・カッセル(Frederic Cassel)
パリ郊外の都市フォンテーヌブローに本店を構えるフレデリック・カッセルさん。
2013年、世界20カ国から各国代表のパティシエが集まり、腕を競うコンクール「クープ・デュ・モンド」で優勝したことでも有名です。
日本では銀座三越で購入することができます。
カリッとした食感が楽しいクランブルを乗せたシュー生地に、たっぷりの生クリームがサンドされた『パリブレスト SAKURA』。
ピンク色の生クリームは桜風味。食べた瞬間、華やかな風味が口いっぱいに広がります。
口の中で桜が満開になっているイメージです!
中にはフランボワーズとイチゴも。
写真手前の白いティラミス『ティラミス フレーズ・デ・ボワ』も一緒に購入。
マスカルポーネチーズのムースでできていて、これが意外にもさわやかな風味でびっくり。
なのに、最後までチーズの脂肪分のコクはしっかり残り、後を引くお味でした。
側面はホワイトチョコレートでコーティングされています。
ちなみに、お店のスペシャリテは『ミルフイユ・ヴァニーユ』です。
こちらもとっても美味しかったので、またレポートします。
【神奈川】パティスリーイケダ(patisserie IKEDA)
『パティスリー・サダハル・アオキ・パリ』で、アントルメシェフパティシエを勤めたご経歴をお持ちのパティスリーイケダさん。
桜の花びらの塩漬けと桜のリキュール、そしてフランボワーズジュレとバタークリームが層になった『サクラ』。
ふわりとやさしく桜が香ります。
桜の風味とバターのこっくりした味わいって合うんですね…!
甘酸っぱいフランボワーズのジュレが、後味をスッキリさせてくれます。
上にちょこんと乗ったマカロンも桜味。
色合いも可愛らしく、春にぴったりのケーキでした。
【埼玉】アカシエ(ACACIER)
埼玉スイーツの代名詞として、言わずと知れたアカシエさん。
アカシエさんの看板商品のひとつに、フランスの伝統菓子「サントノーレ」があります。
そして桜の季節には、期間限定で桜バージョンのサントノーレが登場します。
その名も『サクラ・アントワネット』!
「アントワネット」という名前の由来は、フランス王妃マリー・アントワネットから(通常版のサントノーレも『アントワネット』といいます)。
名前の通り、アカシエさんのアントワネットシリーズは本当に華やかで、美しい造形に目が釘付けになります。
『サクラ・アントワネット』にはたっぷりのふわふわ桜クリームがあしらわれています。
これがとっても軽いクリームで…。
フォークにクリームを山盛りすくい、ひと口で食べるともう最高。
やさしい桜の風味に、思わずうっとりします。
中にはバニラのクリームブリュレと、甘酸っぱいイチゴのクリームがひそんでいます。
上には砂糖でできた桜の飾りも。
家の中でもお花見を楽しめちゃいますね。
【埼玉】菓子工房オークウッド(Oak Wood)
以前こちらの記事でもご紹介したオークウッドさん。
埼玉県春日部市にあるお店ですが、駐車場には「足立区」「横浜」「北海道(!)」ナンバーを背負った車がずらり。
遠方からもスイーツ好きが訪れるお店なんです。
写真は『さくらのモンブラン』。名前はモンブランですが、栗は入っていません。
オークウッドさんの、栗を使用していないモンブランシリーズが絶品で。
ピスタチオムースの上には、ホワイトチョコレートでできた桜風味のクリームがぐるぐると絞られています。
中には大粒のイチゴがまるごと。
頬張った瞬間、ホワイトチョコレートと濃厚なピスタチオクリームが口の中で絡み合い、最後にふわっと桜の香りが弾けます。
以前こちらの記事でご紹介した『苺のモンブラン』もそうなのですが、ホワイトチョコレートクリームがミルキー&クリーミーで…やみつき必至のケーキなんです。
たぶん、中毒性があります。
塩が効いたパイが特徴の『苺のパリパリタルト』や、チーズの酸味とミント、イチゴの香りがさわやかな『苺の丘』など、オークウッドさんには期間限定メニューも豊富。
桜メニューとあわせて、いろいろ試してみてください。
【埼玉】パティスリーアプラノス(PATISSERIE APLANOS)
プリンスホテルやパークハイアット東京で勤務経験のあるシェフが、地元浦和にオープンしたパティスリーアプラノスさん。
『さくらロール』は、ふんわりと口溶けのいいスポンジ生地に、桜のフレークが練り込まれています。
おもしろいのが中のクリーム!
八重桜餡が合わせられていて、ざらりとした桜餅のような食感を楽しめます。
ピンクのジュレのような部分はおもちのようにもっちりとした食感。
「洋」と「和」を同時に感じられるようなケーキでした。
実は、子どものころは「桜味」のものが苦手だったんです。
そして、当時は桜よりも紅葉派(そんな派閥があるのか?)で、どちらかというと赤く色づくモミジを楽しみにしていました。
ですが、海外旅行に頻繁に行くようになり、渡航先で桜フレーバーの人気ぶりを目の当たりにしたり、桜シーズンを目指して日本を訪れる海外の方とふれあっていると、桜に対して”日本人としてのアイデンティティ”のようなものを感じるようになってきて。笑
そうしている間になぜか、桜味の食べ物が大好きになったんですよね…不思議。
うつうつとした冬が終わり、あたり一面がパッとピンクに華やぐのもなんだか素敵ですしね。
四季の移ろいを愛でるだけでなく、食べものにしちゃう日本人ってすごいと思います。
(しかもケーキに関してはフランス菓子と融合していたり)
ここでご紹介したのは、どれもおすすめのものばかりです。
ぽかぽか陽気を楽しみながら、ぜひ桜スイーツも一緒に味わってみてください◎
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