2022年6月、オーストリアのウィーンとチェコのプラハをめぐる旅に行ってきました。
最後に海外へ行ったのが、2019年5月のオランダ。
わぁお、3年ぶりです。
当時、結婚式の準備でなかなか海外へ行けなかったんだよなぁ。
そして、その式は今も絶賛延期中。涙
3年ぶりのヨーロッパとなると、準備から到着まで、いろいろと忘れてしまっていることが多いだろうなと、旅立つ前からずっとそわそわ。
海外旅行って、パスポート以外に何がいるんだっけ。
なんて言いつつも、準備を進めていくと、意外にも体は当時の感覚をしっかり覚えていました。
パスポートの有効期限の確認!
変圧器の用意!
wi-fiの手配!
液体はジップ袋に!
両替!
セキュリティポーチ!
スキミング防止カードケース!
ダミー財布!
水(向こうは高いので、2Lボトルを1本持って行っています。笑)!
etc…
空港へのチェックインも事前にオンラインで済ませ、飛行機への搭乗までは比較的にスムーズに済ませることができました。
が、しかし。
- 乗り継ぎ予定のドバイ国際航空で、まさかの搭乗時間を勘違い。人生初のファイナルコール(利用したエミレーツ航空の人に「日本人は時間に律儀なはずなのにね★」と言われる。笑)
- プラハ中央駅から滞在先のホテルまで送迎車サービスの依頼をしていたが、なぜか違うホテルに送り届けられる
- 日本帰国に必要なPCR検査を、日付を間違えて予約。あやうく帰国便に間に合わない事態に
- 無事、PCR検査を受けるも、結果がSMSでの配信であったため、wi-fi経由では受け取れない。データローミングを受信できる設定にしようとするも、携帯会社へ電話問い合わせが必要と判明。しかし、時差の関係で営業時間外。帰国前日の夜。涙
- チェコの人の協力のもと、なんとか結果と陰性証明書を入手。ところが、「MySOS」*で日本へ提出したそれらの入国書類が「不適合」として受理されず。え、私帰れないの?帰国当日の朝。涙
*MySOS:日本帰国の手続きをスムーズに行うことができる、日本政府のアプリ。日本帰国に必要な陰性証明書に抜け漏れがないかなどを、事前にチェックすることができる
まぁ、びっくりするくらい、いろいろとやらかしました。笑
そのほかにも、ともに旅した妹がウィーンで足をひねってねんざしてしまったり、乗る電車を間違えて真逆の方向に行ってしまったりと、大なり小なりいろいろありました……。
帰国当日にMySOSでNG判定が出たときは、本当に焦ったなぁ。
でも、妹の分は通っていたので、根気よく再提出を続けたところ、3回目の提出でなんとか?私も合格判定をもらえました。
そもそも、帰国に必要な要件はきちんと満たしていたので、通るはずだったんです。
チェックしてくれる人によって、多少の差が出てしまうのでしょうか。
ということは、仮に1度目の提出で審査に落ちてしまっても、2度目は通過する可能性があるということですよね。
…めげずに、OKが出るまで再提出を続けましょうと、ここでお伝えしておきます(小声)。
チェコでのPCR体験
せっかくなので、チェコでのPCR検査がどのようなものであったかも綴ります。
興味のある方は読んでみてください。
日本帰国に際して、政府は以下の内容が網羅された陰性証明書を必須としています(2022年7月6日時点)。
さらに、陰性証明書は出国前の72時間以内に検査を受けたものでなければなりません。
この証明書が、海外旅行へのハードルを上げてしまっている要因です。
特に会社員の方はそうですよね。旅行を楽しみつつ、コロナにかかっていない身体をキープしないといけないわけですから……。
そのほかにも、誓約書や健康状態の問診票も必要となりますが、これはひょいひょいと書けるので、大きな問題ではありません。
コロナ禍で海外を旅する人に向けて、旅行会社が「PCR検査ツアー」というものを打ち出しています。
代理店が渡航者に代わって現地のPCR検査を予約したり、その検査が日本帰国に必要なファーマットに準じているかどうかについてのやりとりをしてくれるというものです。
これらに申し込めば、日本政府が求める形式で陰性証明書を発行してもらえるので安心です。
けれども、それらはめちゃくちゃ高いんです。だいたい2〜3万円くらい。
私はどうしてもその3万円を出すことができなくて……(ケチ!)。
ちなみに、単独で申し込みをしたら、PCR検査自体は1万円ほどです。
そして、証明書は先述の内容を網羅していればOKです。そのため、何が必要かをきちんと伝えて、上がってきた書類をしっかり確認すれば大丈夫。そう判断し、私は個人で現地のPCR検査を予約しました。
「日本と外国は違う」「日本の常識は世界の非常識」と言えど、人が住んでいて文明が成り立っている国に行くわけですから「伝えれば、伝わるだろう」というのが私の考えです(いろいろ言い訳しているけど、要はケチ!)。
今回の旅の場合、出国前の72時間はチェコにいたので、チェコでPCR検査を予約する必要がありました。
フランスなど、日本でメジャーな旅行先はPCR検査の情報がたくさんあったのですが、チェコは少なくて…その点はちょっぴり苦労しました。
利用したのは下記のサイトです。
↓
https://www.ghcgenetics.cz/
本来、検査場はいくつかあるのですが、チェコを訪れた6月時点では、チェコ国内の感染者数が少なかったためか、予約できる場所は限られていました。
私が予約したときは、空港とプラハ市内にある検査場(Václavské náměstí)を選ぶことができました。
後者のほうがアクセスがよかったので、迷わずそちらをセレクト。ただ、場所がとてもわかりにくかったです。汗
いろんな人に道を聞きながら、なんとか到着すると、検査場は仮設テントのような形態で設置されていました。
もしこちらで予約をする場合、予約終了後に送られてくるメールをチェックしてください。
そのメール内に記載されている、リンク先のイラストの地図のほうが、Googleマップより正確な場所をを示しています。
(Googleマップに住所を入れても、仮設の施設で住所がないためか、正確な場所を特定することができないようです。)
また、先ほどの「SMSしか受信できない」問題もクリアする必要があります。
検査終了後、陰性証明書は事前に登録したメールアドレスに。パスワードはSMSにと、分けて送られてくるようでした。
つまり、私の場合は、パスワードを記載したSMSが届かず、証明書をダウンロードすることができなかったのです。
海外でSMSを受信できるように設定していなかったので(調べてみると、国内であらかじめ設定しておく必要があったようです)、とっても焦りました……。
検査結果を受信したとき、すでに夜の19時。PCRのコールセンターの電話受付は終了していました。
飛行機は翌日の15時。コールセンターの再開は、朝の8時から。う〜ん、そこから間に合うのか、ちょっと不安……。このままじゃ、眠れないよ〜!
けれども、検査結果は24時間いつでも送られてくるようなので、ひょっとしたらメールは見てもらえるかも?
そう思い、「SMSは日本でしか受信できないんだよ〜。パスワードもメールで送ってほしいよ〜(泣)」と問い合わせ先にメールしてみたんです。
すると、電話受付終了時間であるのにも関わらず、メール宛に、それもスピーディーに返事をもらうことができました。
あぁ、感謝!
こうして、晴れて陰性証明書を手に入れたというわけです。
翌日、念のためプリントアウトをホテルのフロントでお願いしました。帰るまでにスマートフォンを紛失したら怖いですしね。
おそらく、旅行会社のPCR検査ツアーに申し込んだほうが余計な心配をしなくてもいいですし、もっともっとスムーズに進むと思います。
あーだこーだ言って個人で予約をした私も、当日は不安でいっぱいでした。
PCR検査をしてくれたお兄さん(※イケメン)にも、「日本に帰るにはこのフォーマットが必要」「検査方法はこれらがマストなんだけど、大丈夫?」と何度何度も確認をしました。
そのたびに「大丈夫だよ」「証明書で困ったことがあれば、問い合わせ先に相談するといいよ」と安心させてくれました。
あぁ、性格もイケメン!
ちなみに、鼻の中をぐりぐりされる検査は痛そうだったので、唾液での検査を選びました。
唾液を容器にためるのかな?と思いきや(日本の某クリニックではそうだった)、口の中を綿棒でぐりぐりされました。
ハンサムなお兄さんに、虫歯を見られるのはたいそう恥ずかしかったです。
いろいろ心配ごとが多かったけど、今回の旅で少しレベルアップした気がします……。笑
コロナ禍の旅を終えて
日本で最近ニュースを賑わしている「マスクつけるかつけないか問題」ですが、オーストリアではマスクをしている人はだいたい1割、チェコでは0.00001割(笑)といった印象です。
コンサート会場など室内になると、ちょっとだけその比率は上がります。オーストリアでは、電車などの公共の交通機関では着用が義務付けられているため、そのようなところではほとんどの人がマスクをつけています。
ただ、マスクをつけている人に対しても「え、なんでマスクなんかつけてるの?」といった態度をとることもありません。
アジア人でもマスクを外している人もいれば、欧米系でもマスクを着用している人もいます。
「つけるのも、つけないのも自由!」そんな雰囲気です。
観光地はとても賑わっていて、食事を楽しむ人、仲間と肩を組んで歩く人、記念撮影にいそしむ人で溢れかえっていました。
なんとなくですが、ずっと前からそのような光景が広がっていたんだろうなと感じました。
「世界は動いているんだね」
なんて、妹と話しました。
「”コロナ禍”はここにはないんだな」
とも感じました。
そんな世界から帰ってきたので、日本へ帰国後はフェイスシールドにマスク、時には手袋といった空港スタッフの様相に、逆カルチャーショックを受けました。ちょっとした浦島太郎気分。まるで時空が止まったような……。
一方、MySOSを用いた事前検疫手続き(ファストトラック)のシステムは完璧で、スムーズな導線(めっちゃ歩くけど)や、スタッフの方の働きぶりには頭が上がりません。
大規模ワクチン接種会場で経験したような、それはもう見事なフォーメーションが組まれていました。
おかげさまで、待たされることも疲弊することもなく、帰路に着くことができました。
スーツケースの受け取りまで含めて、所要時間は1時間あったか、くらいです。
ただ、なんだろうな、今、本当に必要なのはこれなのかな?という違和感は感じてしまいました。
ウィーンやチェコにいた人たち、楽しそうだったな。
今後、日本で過ごすコロナ禍の生活が、”失われた3年間”みたいにならないようにしようと思いました。
夫には悪いけれど、年内には再び旅に出よう。
感じたことを、つらつらダラダラと書いてしまいました。
読んでくださり、ありがとうございます。
次回以降、魅力満載のウィーン&チェコの食事やおすすめスポットについてまとめていきますね!