アントワープ(Antwerpen)はベルギー北部のフランダース地方の都市。
首都ブリュッセルから、ICで約40分ほどのところに位置します。
せっかくベルギーを訪れたからには、ブリュッセルだけではなく他の街もまわってみるのがおすすめ!
アントワープはアクセスもしやすいので、+1都市にぴったりです。
首都ブリュッセルから、半日〜日帰りでも行けちゃうモデルプランをご紹介します。
Contents
アントワープ中央駅の美しさに思わず息をのむ
到着してまず驚くのは、まるで宮殿のようなアントワープ中央駅。
ガラスの大ドームに覆われたホームを抜けると、きらびやかな駅舎が姿を現します。
「鉄道の大聖堂」の異名をもつ駅舎は、大理石など20種類以上の石材を組み合わせて造られています。
この美しさから、アントワープ中央駅はベルギーの重要文化財にも指定されています。
こんなにも壮麗な駅は、なかなかお目にかかれません…。
駅の見物だけでも、十分にアントワープへ来る価値あり!
定例のごとく、カメラを構えて必死に写真を撮っていると、現地のカップルに「(駅と一緒に)写真を撮ってあげようか?」とお声がけいただきました。
※お国や人によってはスリの可能性もあるのでご注意を
現地の人:
「私もCanonのカメラを持っているの。任せて!」
「あなたは日本人かしら?私、日本が好きよ」
そんなお話をしながら撮影をお任せ。カメラとスマホ、両方で撮ってくださいました。やさしい!
「ご縁に感謝、またどこかで〜」とお別れした後、写真を確認すると…
カメラ→撮れていないw
スマホ→150cmの私の身長が縦枠にしかと収められ、駅構内のようすがほぼ写っていない
な、なんと…。
でも普段全身写真なんてあまり撮らないので、これはこれで貴重な一枚かも?笑
写真の出来はどうであれ、ベルギーではこのように気さくに声をかけてもらえることも多く、良い国だなぁと思います。
駅構内のカフェ「Le Royal Cafe」で腹ごしらえ
そんな、見て楽しい撮って楽しいアントワープ中央駅ですが、実は駅構内にカフェがあるんです。
ベルギーの郷土料理などが楽しめるので、旅行者にもぴったり。
店員さんもとてもフレンドリーでした。
なかなかメニューを決められないツチハシ家に、優しく声をかけてくださり…
「決まりましたか」→「いえ、まだです」→「おっと、それは失礼。ごゆっくり(ニッコリ)」
みたいなくだりを3回ほど繰り返しました。
でもでも、旅先の一食って本当に大事じゃないですか?
(私はふだん食べるパンを選ぶのにも、30分くらいかかるときがあります。スーパーのパンの陳列棚の前で、ひたすらパンと見つめ合っている不審者がいたら……私です)
ベルギーの人は、そんな私の食に対する執着心のようなものにも理解を示してくれる?ので、大好きです!
いただいたのはこちら!
チーズがたっぷりの「チコリのグラタン」。
〉チコリのグラタンについて、詳しくはこちら
北海の小エビがたっぷり詰まった、「クロケット」もオーダー。
サクッとした衣の中には、ホワイトソースと小エビがたっぷり!
オランダにもクロケットはありますが、ぷりぷりの小エビが入ったものはベルギーならでは。
ぜひ、あつあつとろとろのクロケットをご賞味ください!
『フランダースの犬』の舞台で有名な「聖母大聖堂」
お腹が満たされたら、街歩きを楽しみましょう。
見どころとして外せないのは、『フランダースの犬』の舞台で有名な「聖母大聖堂(ノートルダム大聖堂)」です。
聖母大聖堂はベルギー最大級のゴシック様式の教会。
アントワープ中央駅からは徒歩20分と少し離れたところにありますが(地下鉄を利用すると10分強ほどでたどり着きます)、この地を訪れたからには必見です。
街のいたるところから見ることができる時計台。
その全長は約123m!ベルギー国内最高の高さを誇ります。
真っ白な壁と静寂に包まれた教会は、一歩、また一歩と、奥へ進むたびに心が清められる気さえします。
祭壇に飾られているのはルーベンスの『聖母マリア被昇天』。
教会内にはそのほかにも、ルーベンスの傑作といわれる『キリスト昇架』『キリスト降架』を見ることができます。
美しいステンドグラス…
パイプオルガンもとっても大きい!
ネロが最後、召された場所です…。
白い壁が太陽の光をいっぱいに集めて、細やかな彫刻を細部まで照らし出してくれます。
高い天井に、そのまま吸い込まれそう…。
余談:
先述の通り、日本では『フランダースの犬』最後のシーンの教会として有名なのですが、現地の人はあまりこのアニメを知らないそうな…。
聖母大聖堂からさらに北西へ進むと市庁舎が
聖堂を後にし、5分ほど北西の方角へ歩くと市庁舎があるのですが…
この日はなんと工事中!泣
みなさんが訪れるころにはきっと美しいアントワープ市庁舎の姿を見ることができるでしょう…。
周辺には美しいギルトハウスも立ち並んでいるので、こちらも立ち寄ると◎
ブランタン・モレトゥス博物館で歴史を学ぶ
市庁舎から南の方角へ5分ほど歩いたところに、ブランタン・モレトゥス博物館(Museum Plantin-Moretus)があります。
ブランタン・モレトゥス博物館は世界でもめずらしい活版印刷の博物館。
世界遺産にも登録されています!
1605年にヨーロッパ初の活版印刷の新聞が発行された場所でもあります。
活版印刷の機械や、たくさんの印刷物も展示されており見応えバツグン。
見学者もそれほど多くなく、ゆったりと展示を楽しめるのもうれしいポイントです。
部屋の一角に、小型の機械で活版印刷を実際に見せてくれる作業所がありました。
しかも、その印刷物を持ち帰ることができるんです!
「結婚とは夫が我慢をし〜」のような文面が印刷されていました。
ともに訪れた夫は、印刷をしてくれたおじいさまから有難いお説教を受けていました。笑
\メゾンダンドワで帰りのおやつ&お土産を購入/
ブリュッセルにもいくつか店舗があるメゾンダンドワ(MAISON DANDOY)。
アントワープ店はブランタン・モレトゥス博物館から南東の方角にわずか2分進んだところにあるので、あわせて立ち寄ると◎
こちらの店舗では、ベルギー名物のスペキュロスや写真左のフィナンシェなど、たくさんの焼き菓子が販売されていました。
ブリュッセルへ戻られる方は、帰りの電車でのおやつに。
かわいいお菓子がたくさんあるので、日本へのお土産にもおすすめです。
今回は半日〜1日で楽しむことができる、アントワープのモデルプランをご紹介しました。
じっくり街歩きができればいいのですが、悲しいかな、日本の休みは短い…。
限られた時間のなかでベルギーのいろんな街を周りたい方は、ぜひ次回の旅の参考にしてください。
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