以前、オランダの「寒い日に食べたいあったかメニュー」をご紹介しました。
【オランダ】寒い日に食べたいあったかメニュー

今回はベルギーのメニューをピックアップします!
美食の国ベルギーには、ワッフルやチョコレートなどのスイーツ以外にも、おすすめしたい郷土料理がたくさんあるんです。
そんなベルギー料理のなかから、寒い日に食べたいあったかメニューを集めました。


あつあつジューシー「チコリ(シコン)のグラタン」

大好きなベルギー料理のひとつが「チコリ(シコン)のグラタン」です。
凍えるほど寒い日に、店員さんに勧められて以来、その美味しさのトリコになってしまいました。

とってもメジャーなメニューというわけではないかもしれませんが…
個人的にお気に入りなので、最初にご紹介いたします!

グラタン皿の中には、ぐるりとハムが巻き付けられチコリと、たっぷりのホワイトソース。
さらに上からは「これでもか!」というくらいに、チーズがトッピングされています。

テーブルにサーブされた瞬間から漂う、チーズのこんがりしたかおりに、胸が高まること間違いなしです。

チーズの海!断面図の写真を撮っていない私!ばかばか!

寒い日に、あつあつとろ〜りチーズを口に含んだときの幸せたるや…。
ぷりぷりのハムとほろ苦いチコリの組み合わせもバツグン。はふはふしながら夢中でいただきました。

帰国後、この料理を何度か日本でも食べたことがあるのですが、やはり本場のものが断然美味しい!

日本でもヨーロッパ産のチーズを輸入して、メニューに使用しているお店はたくさんあります。
ですが、関税の関係もあり(チーズは税率が高い)、なかなかたっぷりはトッピングできないもよう…。

その点、ベルギーを含むEU諸国では国内はもちろん、ご近所のお国からも美味しいチーズを関税ナシで仕入れることができるので、それが料理にもしっかりと還元されています。
グラタンに限らず、サラダやサンドイッチなどにもチーズがたっぷりトッピングされているんです。たまらない…。

チーズたっぷり、ジューシーな厚切りハムとチコリの組み合わせをぜひ堪能してみてください。

「チコリのグラタン」が食べられるお店はこちら「Le Royal Cafe」

定番メニュー「ムール貝の白ワイン蒸し」

ベルギーといえばムール貝!

なかでも、ムール貝とセロリなどの野菜を白ワインで蒸した「白ワイン蒸し」は鉄板メニューです。
はじめてベルギーを訪れた際には、ぜひご賞味ください。

空いた貝殻をトングのようにして、中の身をつまんで食べるのがベルギーっ子流なんだとか。
でも慣れない私は途中から面倒になり…ファークでつまみ出して食べてしまいました(あらら)。

ムール貝を食べられることで有名な「Chez Léon」には世界中から多くの観光客が押し寄せていました。

セットでバケットやフリッツがついてくることが多いので、それを貝の出汁に浸して食べるのも美味!
これはビールがすすむだろうなと推測します(ツチハシ家は下戸ゲコーズなのであまり飲めない)。

貝の身にぎゅぎゅっと味が染み渡り…一口、また一口と、どんどん食は進みます。
中に入っていたセロリも味が染みて美味しかったなぁ。

バケツいっぱいに入って出てくるので、一瞬ひるんでしまうかもしれませんが、女性でも難なく平らげられるかと!

ムール貝のパスタ。ベルギー名物北海の小エビがトッピングされています

白ワイン蒸し以外にも、ムール貝を使ったメニューはたくさんあります。
グラタンやフライ、パスタなどバラエティー豊か!色々と試してみてください。

ちなみに、ムール貝のベストシーズンは9月から2月と言われています(年末年始の旅行期間にかかってる!うれしいですね!)。
それ以外の時季でも提供はされていますが、ベストシーズンに訪れたからには、貝の味をしっかり楽しめる白ワイン蒸しをオーダーするのがおすすめです。

〉「ムール貝の白ワイン蒸し」が食べられるお店はこちら
①「Chez Léon」
②「T KELDERKE」


牛肉をビールで煮込んだ「カルボナード」

ベルギーではこちらも外せません!
ごろりと大きなお肉が入ったカルボナード。やわらかく煮込まれた牛肉はナイフいらずで、フォークでスッと切ることができます。

ビールで煮込まれていますが、アルコールの風味はほとんど感じません。
たっぷりの玉ねぎと、ほんの少しハチミツやジャム、お砂糖などの甘味で煮込まれることが多いそう。
玉ねぎ×牛の組み合わせが美味しくないはずがありませんよね!

濃厚なソースととろりとした牛肉は、寒い日にもぴったり。ビーフシチューにも似た味わいです◎

「カルボナード」が食べられるお店はこちら「Le Pré Salé」

大きさにびっくり!「ミートボール」

幼きころ、お弁当に入っていたミートボールが大好きでした。
なので、ベルギーでも注文しましたよ、ミートボールを…!


え、大きくない?笑

そう、ベルギーのミートボールは大きいんです!テニスボールくらいの大きさがあります。
日本のお弁当に入っているような、ミニサイズをイメージして注文するとびっくりするかも?

味わいは、ハンバーグを丸めたようなイメージです。
こちらのお店ではトマトソースで煮込まれていました。
このソースが濃厚でとっても美味しい!付け合わせで出されたフリッツをひたひたしながらいただきました。

写真左奥がカルボナード、右がミートボール、手前が「うなぎのグリーンソース」!日本ではほぼ蒲焼き一択のうなぎですが、ベルギーではハーブで煮込んだ料理をいただくことができます

煮込みで提供される以外にも、例えばパンにスライスしたミートボールをサンドして食べるなど、ベルギーではいろんな形でミートボールが食されています。
ベルギー人にとって身近な存在のミートボール、ぜひ本場でご賞味ください。

「ミートボール」が食べられるお店はこちら「Le Pré Salé」


シチューのような味わい「ワーテルゾーイ」

生クリーム、バター、卵に小麦粉をあわせ、鶏肉と煮込んだメニューです。
お店によっては魚介を煮込んだものもあります。

ホワイトソースを使用しているので、味は日本のシチューに似ています。

でもでも見てください、この具材の大きさ!
具材がメインで、白いスープ部分はほとんどソースの扱い。とてもさらりとしたスープでした。

ほろっとほどける鶏肉と、ホクホクのじゃがいも…
どこか食べ慣れた味わいは、異国の地でもほっと一息つく瞬間をもたらしてくれます。

「ワーテルゾーイ」が食べられるお店はこちら「Chez Léon」



ヨーロッパの冬は本当に寒いですよね。
暑がりな私は、日本にいるときは真冬でもユニクロのヒートテックを着用しません(若干意地もあります。笑)。
ですが、さすがに冬のベルギーでは着るようにしています…。

そんな寒いヨーロッパの冬の日に、あったかい料理を食べるとそれだけで旅の疲れが軽減されると思います。
次回の旅に、お役立ちできたら幸いです!

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