海外へ行った際、カフェなどのお店に入るのってドキドキしませんか?
「きちんと言葉は通じるだろうか」
「メニューは解読できるだろうか」
「邪険にされないだろうか」 ←ここ重要
私はいまだに緊張します。
海外のカフェでは日本のように「水」のサービスがないのは、みなさんよくご存知だと思います(話が逸れますが、台湾で逆に「お茶」のサービスがあった時は嬉しかった)。
なので、何かしらの飲み物をオーダーしますよね。
英語の場合、
水だと「still water」もしくは「sparkling water」(炭酸水)でしょうか。
コーヒーはどうでしょうか?
おそらく、「coffee」ですね???
それ、ベルギーの首都ブリュッセルでは注意が必要かもしれません。
というのも、
ブリュッセルで「coffee」とオーダーすると、高確率で「コーラ」が出てきます(!)
先に断ってきますと、ベルギーの人は”悪さ”をして、コーラをサーブしている訳ではありません。
おそらくこれは”発音”の問題が絡んでくるのかな、と感じています。
少し横道に入りますが、私の夫はアメリカ育ちの帰国子女です。
思春期をアメリカで過ごした夫は、日本どころか最近まで大阪以外で暮らしたことがなかった私からすれば、発音はネイティブレベル、と言っても過言ではないくらいです。
私が人生に置いて”日本の働き方を変えたい”というビジョンを掲げているとするならば、夫は”帰国子女に対する偏見を変えたい”というビジョンを掲げているようですが、残念ながら夫は根っからの天然気質で「THE 帰国子女」と言っても過言ではない。むしろ夫みたいなタイプが帰国子女に対する偏見を高めているのではないだろうかとも言えるような……
……話が横道に入りすぎて迷子になりました。
つまるところ、発音に問題はないということを言いたかったわけです。
そんな夫がオーダーしても「コーラ」が出てきてしまうことがあるのです。
ベルギーの複雑な事情
ベルギーは歴史的に複雑なところがあり、使用言語はフランス語にオランダ語、そして一部の地域ではドイツ語と、なんと3つの言語が使われています。
首都ブリュッセルでは広告や看板にフランス語とオランダ 語が併記されており、初めてベルギーを訪れた際に驚いた、なんて話も耳にします。
そしてブリュッセルで主要な言語はフランス語。
フランス語ではコーヒーを「café」と記載し、「カフェ」と読みます。
なので、「コーヒー」でなく「カフェ」と発音してオーダーした方が、確実にコーヒーが手元に届く、というわけです。
滞在中はそれに気づくまで「なんで通じないんだろう」と思っていたのですが、「coffee」を「café」と発音するようになってからは、コーラがサーブされることもなくなりました。
ちなみに、それまでに出てきたコーラは「ごめんなさい、コーヒーを頼んだつもりなんですけど」とお伝えしたら、きちんと交換してくれました。
(栓を抜いた瓶のコーラも。ごめんなさい!)
たまーに、「アジアだからバカにされてコーラを出された」なんていうのを見かけないこともないので、記事にしてみました。
いろんな人がいるので全員がそうとは言い切れませんが、基本的にアジアも含め他国に対して柔軟なのが、ベルギーの良いところでもあるので……!
同じくらいヘーゼルナッツも危険(笑)
そのほか通じにくいものとして「ヘーゼルナッツ 」が挙げられます。
ヘーゼルナッツ のスペルは「Hazelnut」ですが、フランス語では「h」を発音しないので「ヘーゼルナッツ」とそのまま伝えると、非常に伝わりにくいです。
フランス語でヘーゼルナッツは「Noisette」(ノワゼット)で、知っておくといろんな表記を読めたりして便利ではありますが、個人的には覚えにくい。笑
そこで、「ヘーゼルナッツ」は「アーゼルナッツ」と発音してしまいましょう。
初めてベルギー を訪れた際、コーヒー以上にヘーゼルナッツが通じなくて苦労しました……。
異国の地で、何回かやりとりして通じなければ諦めそうになるところを、ヘーゼルナッツに対する愛が強すぎる夫婦ゆえ「ヘーゼルナッツ味を注文したい!ピーナッツ味じゃだめなんだ!!!」と必死のパッチで編み出した?手法でございます。
(フランス語を学ばれている方は、悩むこともないかもしれませんが。笑)
まだまだ海外旅行へ行くことができるのは先になりそうですが、今後、ベルギー へ初めて行かれる方で、コーヒーとヘーゼルナッツをこよなく愛する方は、ぜひ参考にしてみてください。
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